小説版FF15を読んで
ゲームでプレイさせておくれー!
すいません、先走りました。
FF15の小説「FINAL FANTASY XV -The Dawn Of The Future-」を読みました。

DLCでやります、となっていたのが突如中止になり、その代わり、と言わんばかりに出版された小説です。
DLCでプレイできる予定だったシナリオを小説で楽しむことができます。
アーデン編。
アラネア編。
ルナフレーナ編
ノクティス編。
この4本立てです。
色々スッキリする
この小説を読んで、ゲームをプレイしていて?マークだらけだったのがかなりスッキリしました。
なぜノクティスは最後死ななければならなかったのか?
そもそも最後あれなにしてたの?
などなど。
私のようによくわからないで受け止めていた人は、この小説でかなりスッキリできると思います。
説明をしっかりできるのは文字媒体の強いところですね。
ゲームでプレイできていたとしても、ここまでちゃんと説明できていたかはわかりませんし、それだけでも価値のある小説でした。
最後はちゃんとハッピーエンド
FF15の評価が大きく割れた点として、世界は救われているけど、ノクティスは救われたとは言えないビターエンドだった、というのがあると思います。
年を取ったせいか、ああいうエンドもあれはあれでありと思っていましたが、それでもちゃんと報われてほしいなあ、と思うのも本心です。
そんな気持ちを、この小説はきっちり受け止めてくれます。
ノクティスとルナフレーナはもちろん、敵役であったアーデンも含めて救われます。
エンディングが、旅の最初の目的だったルナフレーナとの結婚で終わる、というのも憎い演出ですね。
そこに行くまでにも、小説中でやっぱり苦難や苦悩はありますが、それぞれの章の主人公が出す答えもいい感じです。
ルナフレーナやアラネアなど、ゲームでも強かった人たちは強いまま、心理描写が加わったことでより人間味が増しました。
アーデン、本編で一番重要な位置にありながら一番語られないキャラでしたが、彼がどんな人生を歩んで本編の結末にたどり着いたかがわかり、この小説でその人生がやっと報われます。読む前と読んだあとでがらりと印象が変わりました。
そして、本編の主人公にして、グランドエンディングも飾る真の主人公ノクティス。
周りに支えてもらわないと一日生き延びるのもしんどそうなのは相変わらずですが、どれだけ弱音を吐いても役目は必ず果たすその芯の強さは変わっていません。
今回、与えられた真の王の役目ではなく、自らが目指す真の王の姿を見出したことで、自分自身の足で歩き出します。
周りに支えてもらうのは相変わらずですが、手を差し伸べたくなる、というのがノクティスのカリスマの形なのでしょう。
ゲーム本編からして好きなキャラでしたが、小説で大きく成長し、そして成長しても変わらない一面もしっかり描写してくれたことでより好きになれました。
最後に
最後に書こうと思っていたんですが、先走って最初に書いた心の叫びをここでも。
ゲームでプレイさせておくれー!
いやほんとに、これをゲームでプレイできないのがあまりに惜しい。
頭の中で想像しながら、これゲームで見れたらすごい心に来るだろうな、と思ったシーンがどれだけあったことか。
小説のところどころで、明らかにゲーム用に用意されたギミックがちらほらあるのも余計に。
FF15をプレイしていて、ハッピーエンドを見たい方。
ぜひこの小説を読んで、ハッピーエンドを見られて嬉しい気持ちと、ゲームでプレイできないもどかしさを共有しましょう。
ちょこちょこゲームでは語られなかった設定も出てくるので、物語形式で設定を知りたい人もぜひ。
どんな形であれ、FF15に何かしらの思い入れがある人には読んでほしいと思った小説でした。
(スクウェア・エニックスさん。クラウドファンディングでもPS5で本編と抱き合わせ商法でも構わないので、ゲーム化お願いします!)
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