ゴシックマーダー 感想
iOS/Android/STEAM/Nintendo Switchで発売されているロマンティックアドベンチャー「ゴシックマーダー」の感想です。
私が今回プレイしたのはSwitch版。
SteamとSwitchは全章が入った状態で購入できますが、スマートフォン版だと章ごとに購入する形式になっているようです。

あらすじ
舞台は20世紀初頭の英国にある伯爵家の屋敷。
メイドとして働いている主人公は、他人の直近の死を夢で予知することができる。 そんな彼女が新たに予知したのは仕えている主の死。
折しも屋敷は遺産相続と不吉な遺言を巡って、ざわついていた。恐るべき殺人計画はそんな中、進行していく……。
主の命を救うため、主人公は夢で得た情報を元に奔走する――
出典:ゴシックマーダー-運命を変えるアドベンチャー-
20世紀初頭なので、いわゆるヴィクトリア朝が終わったころですかね?
それくらいの時代のなんかゴシックな雰囲気を持った、いわゆる館ものです。
館は僻地にあるわけではないのですが、主人公が住み込みのメイドとして働いているので、結果として物語はほぼ館の中に終始します。
ネタバレになってしまうので詳細は割愛しますが、館もののエッセンスがこれでもか、と詰め込まれているので、好きな人は終始ニヤニヤできると思います。
がんばって詰め込んだな、と感心しました。
キャラクター
館の主、遺言に関係して館に集められた客人たち、館に使える使用人。
見た目からしてクセのあるキャラクターや、一見なんの関係もなさそうなキャラクターも過去を通して事件に関わっていたりして、人間関係はかなり濃縮されていました。
世界は狭い。
あと、誰とは言いませんが、女性って怖いな、と思いました。

私のお気に入りは、館の主であり伯爵家の当主でもあるアーヴィング。
主人公が「予知夢を視る」という能力を持っている関係上、各章の序盤で必ず死ぬんですよね。夢の中ですけど。
毎回ちゃんとイベントスチルまで用意されており、物語中常に命を狙われていることでどんどん弱っていく有様もあって、とても不憫なキャラでした。
私が守ってあげなきゃ! と思わせてくれるキャラクターですね。主人公とシンクロできます。
システム
ゲームは「ノベルパート」、「調査パート」、「質問パート」の三つを通して進行します。
(特に名前があるわけではないようなので、こちらで勝手につけました)

ノベルパートは、マップを移動しながら登場人物たちと会話することで情報を集めていきます。
マップ移動時は行き先が指定されていることもありますが、間違っても特にペナルティはなかったです。
安心してプレイできるパート。

調査パートは、画面に調査可能な個所が示されているので、それらを選択して情報を集めます。
画面内にはギミックが隠されていることもあり、謎解きの要素があることもあります。
今までの調査結果は「メモリー」に記録されていていつでも確認できるので、手持ちの情報と照らし合わせてギミックを解いていきましょう。

質問パートは、主人公と登場人物が一対一となって相手から情報を引き出したり、嘘を暴いたりします。
ミステリーで言うところの、謎解きに値する部分です。
このパートでは選択肢を選ぶほかに、メモリーから相手に正しい情報を提示する必要があります。
失敗回数が一定回数を超えるとゲームオーバー。アーヴィング様が死亡したり、主人公が死亡したりします。
選択肢のたびにオートセーブされているのでリトライは簡単ですが、失敗回数はリセットされないので、質問パートの前にセーブしておくといいかもしれません。
まとめ
プレイ時間も難易度も、サクッとプレイできるお手軽なミステリーものです。
私は大体三時間程度でクリアできました。バッドエンドがあちこちにちりばめられているので、それらのコンプリートも目指そうとするともう少し時間がかかるかな、といった具合です。
ビジュアルとサウンドが全力でゴシックな雰囲気を演出しているので、ビジュアルを見てぴんと来た人は雰囲気の時点で楽しめると思います。
不確かながらもオカルトが信じられていた時代でもあり、時代背景とシナリオがうまく絡まっていてよかったです。
主人公が女性なこともあってか、若干乙女ゲーム的なシナリオなので、その手のものがダメな人はダメかも?
システム周りは特に不便はなく、もともとタッチ操作を前提としているのか、たまに調査パートで思うところにカーソルがいかないことがあったくらいですね。
プラットフォーム問わず、一章が無料でプレイできるので、気になった方はぜひプレイしてみてください。
そこで楽しめた方ならば、全編通して楽しめると思います。
お読みくださりありがとうございました。
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