メトロ2033 感想

PS4版「Metro Redux」に含まれている、リマスター版「Metro2033」の感想です。

ロシアの作家が書いた小説がもとになっているゲームで、戦争により放射能で汚染され地上に住めなくなったモスクワが舞台の、いわゆるポストアポカリプスもの。

ジャンルはFPS。主人公にはアルチョムと名前も与えられており、ゲーム内でこそセリフはほとんどありませんが、章ごとのモノローグや道中で拾える日記ではなかなか多弁なやつです。寡黙だけど多感なタイプなんだと思います。

作中のモスクワでは、人々は放射能で汚染された地上を捨て地下鉄(メトロ)の駅を拠点として過ごしています。

放射能汚染は突然変異のミュータントを生み出し、人々の生活は常にミュータントに脅かされていました。

主人公のアルチョムが住む駅は度重なるミュータントの襲撃で追い詰められており、アルチョムは別の駅に助けを求めるため、駅の希望を一身に背負って旅立ちます。

時には地下鉄の線路をたどり、時には放射能とミュータントに支配された地上を辿る道中。

原作があるゲームだけあって、世界観はしっかりと表現されていました。

ミュータントだけでなく、追い詰められた状況下ならではの思想に染まった集団との敵対もあり、メトロの世界をどっぷりと味わうことができます。

道中で出会う人々も、アルチョムの日記を読むことで、アルチョムの主観を通して人となりを知ることができるのもよかったです。

一方で、ところどころでよくわからない演出も。

アルチョムはちょくちょくよく謎の空間に飛ばされるんですが、その空間がなんなのかとか、そこで起こっていることはなにを意味しているのかなどは最後までわかりませんでした。

真エンディングを見たり、日記をちゃんと全部集めていれば理解できるかもしれないのですが……後述するとある理由により断念しています。

戦闘面に関しては可もなく不可もなくといったところ。FPS好きなら問題なく楽しめると思います。

難易度にもよると思いますが、若干敵が固い印象。

ロケーションごとに開発が考えた攻略法があるようで(ステルスや隠れるのに適した場所など)、それを利用しないと厳しい箇所がいくつかありました。

個人的には、ライトやガスマスクなどのガジェットを任意にオンオフできるのが面白かったです。

これらのガジェットはともに戦うことになるNPCたちも装備しており、メトロの世界を探索する上ではなくてはならない必需品。

その使用を自分の意思で行うことにより、自分が本当にメトロの世界に入り込んでいる没入感を味わうことができました。

そのメトロ世界を表現するグラフィックも、非常に美しく作られています。

荒廃した地下鉄の薄暗さや、放射能汚染された植物が放つ怪しい光。

ひとつひとつの表現が、メトロという世界を表現してくれています。

ただ、メトロ2033をプレイしているうえで一番困ったこともそのグラフィックでした。

薄暗い空間で、基本みんながライトを装備していて、さらに主観視点。

結果、ライトのまぶしい光で画面がチカチカし、目が痛くなるという事態に。

モニターのライトに無茶苦茶弱くてすぐ目が痛くなるので、新しいモニターが来たら最初にすることは輝度を最低まで下げることです。

メトロ2033もプレイの阻害にならない程度にモニターを暗くしてプレイしていたのですが、それでも目が痛くなりました。

これのせいで、真エンディングや探索要素などをちゃんとプレイし尽くしたい、と思いながらもできずにいます。

光に負けない強い目が欲しい……。

と、個人的には致命的な問題が発生したメトロ2033でしたが、その点以外は非常に楽しくプレイすることができました。

なんといっても、原作があるしっかりした世界観と、それを最大限表現したガジェット操作やグラフィックによる没入感が素晴らしかったです。

世界観に興味を惹かれた人はぜひプレイしてみてください。

お読みいただきありがとうございました。