9時間9人9の扉 感想
今日の記事は「9時間9人9の扉」というゲームの感想になります。
「極限脱出シリーズ」と銘打たれたシリーズの第一作で、現在PSStoreでシリーズ3本がセットになったトリロジーパックが販売されています。
大型船に閉じ込められた9人が、命懸けのゲームをクリアしながら脱出を目指すゲームです。
ノベルゲーム+脱出ゲームと考えるとわかりやすいと思います。
物語はノベル形式で進み、要所要所で脱出ゲームが次の物語に進むためのハードルとして立ちふさがります。
このゲームの見どころは、ストーリーとそれを盛り上げるキャラでしょう。
この手の命がかかった物語に相応しく、一癖もふた癖もあるキャラしかいません。
私のお気に入りはセブンさん。
粗野な見た目からして、絶対こいつ短絡的な行動で周りを引っかき回すタイプだよなと思っていました。
めっちゃいいおっさんでした。
記憶喪失という設定ですが、その過去がかなりかっこいいです。
脱出パートで見せるお茶目っぷりもグー。
そんなくせもの揃いのキャラが集って進む物語もとてもよかったです。
始めた当初は命懸けのゲームということで、血で血を洗うような騙しあい裏切りあい醜いサバイバルが展開されると思っていたのですが、この予想はいい意味で裏切られました。
あれ、この人たち、悪だくみはしても悪人はいないんじゃない?
詳細はネタバレになるので割愛しますが、物語を読み進めながら、あまり暗い気持ちになることはありませんでした。
みんな生き残るために必死だけど、その必死さに悪辣さがなかったのがすごくよかったです。
物語そのものもとてもよかったです。
伏線をうまいことゲーム中にちりばめていて、文章を読み進めていくのがだるいなあ、ということがありませんでした。
物語後半でも、怒涛の勢いで謎が回収されていき、思わず時間を忘れてプレイしてしまいました。
バッドエンドを乗り越えながら、謎を集めていきハッピーエンドにたどり着くのは、ゲームならではの醍醐味ですね。
最後の超展開もお約束ですね。
このゲームのもうひとつの要である脱出パート。
ポイントアンドクリックで情報やアイテムを集めていき、部屋に施された仕掛けを解いていくことになります。
一部全く解決法がわからない仕掛けもありましたがそんな時も安心。
何度も仕掛けに挑むことで、仲間がヒントをくれます。
仕掛けによってはボタンひとつでヒントが表示されるものもあり、悩むことはあっても詰まることはありませんでした。
また、調査時に発生する掛け合いも本編とは違ったキャラの一面が見えることが多く、読んでて面白かったです。
脱出パートは基本がカーソルを動かしてボタンを押すを繰り返すことになるのですが、この掛け合いのおかげで苦に感じることはありませんでした。
(命懸けのゲーム中に余裕しゃくしゃくのように見えるので、気になる人は気になるかも?)
謎の散りばめられたストーリー。
魅力的なキャラ。
アクセントの脱出パート。
全てがきれいにまとまった良作でした。
サクッとやれてサクッとクリアできるゲームなので、パズルで頭を体操させながらプレイとかどうでしょう?
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