Orangeblood 感想

今回の記事は、「Orangeblood」の感想になります。

RPGで、現実の歴史とは異なる過程を辿った20世紀末の沖縄近郊にある人工島「ニュー・コザ」が舞台になります。ブラックラグーンっぽい登場人物に、車が空を飛んでいるなど一昔前のSF近未来的な技術が垣間見える世界観です。

スポットが当たるのは裏社会で、マティアとかやくざとかガンガン出てきます。


ストーリー

終始雰囲気を楽しむストーリーです。

出典:Steam:Orangeblood(オレンジブラッド)

細かい設定や、やたらとルビが大活躍する専門用語など、おそらく世界観はかなり作りこまれていると思うのですが、プレイしていてそれらを理解するためのストーリーなどがありませんでした。

キャラクターたちの間で飛び交う固有名詞を雰囲気で理解して、多分今こういう状況なんだろうなーっていうのをふんわりと掴んで、なんとなくで楽しむストーリーです。

私は楽しめたので、雰囲気で楽しめればオーケーな人は大丈夫だと思いますが、しっかり設定を理解してストーリーを嚙み砕いていきたい人は楽しめないかもしれません。

(私はサブクエストはほぼプレイしなかったので、サブクエストをプレイするともしかしたらちゃんと世界観の説明があった可能性はあります)

キャラクター

パーティメンバーは4人の少女で、ストーリーもこの4人を中心に展開していきます。

出典:Steam:Orangeblood(オレンジブラッド)

DJだったり人を斬るの大好きだったりと一癖も二癖もあるキャラクターたち。

荒んだ世界観の中でタフに生き抜く彼女たちが織り成す掛け合いには独特の魅力があり、好きな人にはたまらないでしょう。

ただ困ったことに、この4人が揃ってストーリーが進む期間はゲームの半分もありません。

主人公と最初の一人はストーリーの最初から加入しているのですが、他の2人はストーリーの途中から順番に加入します。そのため、最後の一人がストーリーに関われる期間はかなり短いです。

ようやく4人揃ったし、ここからストーリーも本格始動だな、と思ったら終わりました。本当にあっさり終わりました。

ストーリーにも言えるのですが、全体的にボリューム不足だと思います。

戦闘

戦闘はオーソドックスなもので、ターンごとにコマンドを選んで素早さが高い順に行動します。

出典:Steam:Orangeblood(オレンジブラッド)

技や魔法に当たるスキルを使うにはSPが必要で、ダメージを食らったり、ターン経過で増加します。

戦闘は基本通常攻撃には頼らず(頼れず)、このSPを消費して使うキャラクター固有のスキルを使うのが鍵になります。「これを使えないと勝てないし、使えれば勝てる」と言い切れるくらいに強いです。

シンボルエンカウントのザコ戦では、相手をピヨらせると最初からSPがある程度溜まった状態でスタートするので、ほぼ1ターンで決まります。

ボス戦ではSPが0の状態でスタートするので、SPが溜まるまでどうやって凌ぐかが鍵になります。SPが溜まるまでに凌げないことも普通にあるので、緊張感はあります。

スキルを使えるかどうかにかかった、大味と言わざるを得ないバランスです。

ボス戦の「耐えてくれー!」って感覚は私は楽しかったです。


佳作! 面白いが色々足りない、というのが私の全体的な評価です。

魅力的なキャラクターも世界観も、ボリューム不足の影響で楽しみつくす前に終わってしまいました。

戦闘の大味なバランスも、スキル頼みになるという要素不足が原因かなと思います。

気になるところはあるものの、お値段的にしょうがないかと思うところもありますし、雰囲気は問題なく味わえるので気になる人はぜひプレイしてみてほしいです。

お読みいただきありがとうございました。