Razer Raion Fightpad for PS4を3ヶ月使ってみた

「Razer Raion Fightpad for PS4」(以下Raionパッド)を大体三か月使ってみたので、今回はその感想をまとめてみたいと思います。

Raionパッドは、格闘ゲーム用に設計されたゲームパッドで、方向キーやボタン配置などが格闘ゲーム用に最適化されているのが大きな特徴です。

ゲームセンターで格闘ゲームをプレイするために、3年位前からアーケードコントローラ(以下アケコン)で格闘ゲームをプレイするようになってからずっとアケコンを使っていたのですが、パッドで専用のものがあるのならばそちらのほうが馴染むかもしれない、と思ったのが購入のきっかけでした。

格闘ゲーム用のゲームパッドはちょこちょこ出ているようですがRaionはその中でも大分お高い部類。

この記事が購入を考えている人の一助になれば幸いです。

※この記事を読む人はある程度格闘ゲームに慣れている人と考えているため、記事中のキー入力はテンキー入力で表記しています。


握り心地

しっくりくる。

PS4純正パッドよりは少し大きいですが、少し操作していればすぐに気にならなくなるレベルです。

格闘ゲームは結構激しくボタンを押すので、握りやすさは結構大事になるんじゃないかと思います。

その点Raionパッドは握りやすく、操作中に不満を感じたことはありませんでした。

ボタン

ボタンは前面にボタンが6つあり、スティックがないのが特徴で、それ以外はPS4純正パッドとほぼ同じ配置をしています。

PS4対応のコントローラということで、中央タッチパッドボタンとSHAREボタン、OPTIONSボタン、HOMEボタンがPS4純正パットと同じ意識で使えるのは何気に強いところだと思います。

初期のボタン配置は前面のR1R2ボタンと上部のL1L2ボタンで重複しているのですが、Raion本体についているスイッチを切り替えることで、重複しないボタン配置に切り替えることが可能です。

私はスイッチを切り替えてゲーム側でボタン設定をいじくり、PS4純正パットでもできる配置で使用しています。

最初こそ前面6ボタンをフル活用しようとがんばってみたのですが、違和感ばかりですぐにやめてしまいました。

公式サイトの画像を見る限り、パッドを脚やテーブルに置くようにして使いボタンは右手全部の指を使って押すプレイスタイルを意識していると思うのですが、このやり方では試していないのでなんとも。

ボタンはPS4純正パッドのものより大きく押しやすくなっています。縦方向はもちろん、横方向も割と手軽に親指一つでの同時押しが可能です。

押し間違えなども起こらず、押しやすく使いやすい良いボタンだと思います。

方向キー

方向キーはPS4純正パッドとは違い、8方向のキー入力を受け付ける丸形になっています。

軽めですがカチカチ音がするので、気になる人は気になるかも? 私は好きです。

斜め入力が方向キーの要素として存在することで斜め入力もしやすく、そうでなくても全体的に操作感がかなりいい感じで、長時間使っても疲れないのが最高です。

PS4純正パッドでやっていて一番しんどかったのが、長時間プレイしていると指が疲れてしまうことだったので、これはすごく嬉しかったです。

がしかし。

んが、しかし!

このRaionパッドの方向キーは、ほかのいい要素をすべて台無しにする欠陥を2つはらんでいます。

1つ目。中央に入力が無視される範囲があり、そこを入力するとニュートラルの扱いになる。

テンキー表記でいうと5です。

この無視される範囲が、プレイヤー的に決して無視できない広さをしていて、ガード中に相手の中下に対応しようとして指をずらすように入力するとそこそこの頻度で発生します。

一度ここにはまると、一度方向キーから指を離さないと復帰は難しい印象です。まあ、大抵その前に、相手が勝手に固め一回やめてくれるか、ガードに失敗してコンボ食らうんですけどね!

中段立ったから下段ガードに切り替えたつもりが、そのまま棒立ちしているキャラクターを見るたびにどうしようもない絶望感を味わいました。

せめてこのニュートラル判定の閾値を自分で設定できればよかったのですが、現状そういった機能はなさげです。

8つの入力方向を設けた結果、生まれた第9のニュートラルゾーン。おやめになって。

出典:Razer Raion – PS4 Gaming Controller

2つ目。半回転系を入力しようとすると、途中の入力がすっぽ抜ける

41236とか、79632とか、方向によらず半回転系の入力全部です。4136、7932といった具合に、途中の入力がすっぽ抜けます。

歩いて竜巻、下がって波動など236や214系のコマンドでも入力の仕方によっては起こりえます。

前方向の入力が伴う攻撃のヒット確認からキャンセル竜巻をミスってそこそこの回数悲鳴を上げました。あいやー。

毎回起こるわけではなく、素早く入力したときのみに起こります。トレモなどで落ち着いて入力しているときは起こらず、対戦で「あ!」みたいな状況のときのみ起こるので、なにが起こっているのか把握するのに時間が掛かりました。

原因について軽く調べてみたのですが、方向キーに採用されている基軸が原因らしいみたいな話でした。言葉の胡乱さからわかる通りほんとのところはわからないです。

急いで入力するときのみ発生するのなら、常に繊細な入力を意識しながらやれば起こらないはず、と思って意識改革に努めた結果、ほぼ起こさないことには成功しています。

ただ、ほぼなので起こるときは起こります。そして泣きます。

方向キーは入力性からかなり好感触だったのですが、この2つの問題点がどうしても克服できませんでした。


方向キーの軽快さ、負担のなさ。ボタン入力もやりやすく、愛用にしたいゲームパッドでした。でした。

キー入力の問題が個人的に大き過ぎました。

3か月間、この問題をなんとかできないかと悪戦苦闘してきましたが、ゼロに近くはできるがゼロにはできない、という結論に達したため、断念。

多分入力の仕方などの個人差により不具合の出にくさはあると思うのですが……購入を検討されている方は、可能であればだれか持っている知人に頼んで何度か対戦をこなしてみるのが無難だと思います。

格闘ゲーム用のゲームパッドの歴史も恐らくそこまでではないと思うので、これからの進化に期待したいところです。

本当に方向キーの問題以外は最高だったので、これからもできるだけ格闘ゲーム用のゲームパッドはチェックしていきたいと思います。

直近としては、HORIのOCTAが秋に再販されるらしいので、なんとか手に入れたいです。売り切れないでおくれよ……!

それまではアケコンで格闘ゲームを楽しもうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。